「葉酸ってどんな役割があるの？」「妊婦さんのイメージがあるけど、妊娠した時以外も必要？」このような葉酸に関する素朴な疑問を、Q＆A形式でお伝えします！
将来妊娠を考えている方や妊婦さんは、ぜひ参考にしてくださいね。

葉酸に関するQ＆A

妊娠するならいつから摂取すればいい？

葉酸は、妊娠の一か月前から摂取することが望ましいです。「妊娠してから取るよう意識すればいいや…」と思っていた方も、多いのではないでしょうか？
妊娠初期の赤ちゃんにとって、葉酸は重要な栄養素。そのため、赤ちゃんができてから摂取しても、一番葉酸を必要としているタイミングを逃してしまうんです。
妊活中の方はもちろん、いずれは子どもが欲しいと考えている方も、葉酸を意識して取るように心がけましょう。

どんな役割があるの？

葉酸は、細胞の生産や再生をサポートするという重要な役割があります。
特に、お腹の中の赤ちゃんの場合、細胞が活発となり目覚ましいスピードで成長します。中でも、「脳」や「脊髄」のもととなる神経管をつくる際、多くの葉酸を必要とします。そのため、赤ちゃんの重要な器官が成長するように、妊婦さんは葉酸を摂取するよう勧められるんです。

また、葉酸には赤血球の生産をサポートするという役割もあります。赤血球は、呼吸で取り込んだ酸素を全身に運ぶという重要な役割があるため、不足してしまうと貧血になる可能性があります。

妊婦さん以外にも必要？

もちろん必要です。
確かに、「葉酸といえば妊婦さんに必要な栄養」、というイメージがありますよね。しかし先ほどお伝えしたように、葉酸が不足すると身体の酸素も不足し、貧血になってしまう可能性があります。
妊婦さんでない限り、普段から葉酸を意識して取っている方は少ないでしょう。しかし、普段の食生活が偏っていたり、貧血気味だったりする場合は、できるだけ葉酸を摂取できるような食事を心がけてください。

どんな食べ物に含まれているの？

葉酸を多く含む食品としては、主に以下のようなものが挙げられます。

・野菜類…ブロッコリー、えだまめ、ほうれんそう、芽キャベツなど
・きのこ類…エリンギ、ひらたけ、えのき、なめこなど
・果物類…ライチ、いちご、アボカド、マンゴーなど
・肉類・魚類…レバー、卵黄、ウニ、ホタテなど

確認してみると、身近な食品で摂取できることがわかりますね。
ただし、ここで注意していただきたいのは、「葉酸は水に溶けやすく熱に弱い」ということ。そのため、食事にも工夫が必要です。例えばスープにすれば、溶けだした葉酸ごと摂取することができますよ。
「なかなか料理をする時間がない」「吐きづわりで食欲がない」という場合、手軽に摂取できる葉酸サプリがお勧め。妊婦さんの栄養補助食品の利用は、厚生労働省でも勧められている方法なんです。時間や食欲がない方でも、さっと栄養を摂取することができますよ。

まとめ

葉酸に関する疑問について、Q＆A形式でお伝えしました。
妊娠をお考えの方はもちろん、食生活が偏っている方や貧血気味の方は、意識して葉酸を摂取するようにしましょう！